SIN CITY
観て来ましたシン・シティ。グロくて残酷で想像できうる限りの暴力シーンが満載でおもいっきり抵抗感じてしまいそうな作品…だけど、やたら何かとカッコ良いバイオレンスホラー。
数多くの暴力シーンは確かにエグいかもしれないけど流血や瞳、色々なパーツ等を部分的カラーリングして表現したりと、返り血一つもスタイリッシュに見せようとするその姿勢はカッコ良いと思うのですよ。ただ殴ったりするだけなら誰でも出来るワケで。要はどう観せるかなんだろうと。
こんなカッコ良さを求めた結果がこのモノクロ映像なんだろうけど、追加効果としてこのお陰で薄暗い映画館でもすごく観やすかったなという個人的感想。前に観たバットマン ビギンズの薄暗いシーンとか一部観づらかったなとイヤな苛立ちがあったんだけど、シン・シティに関しては始めっからモノクロ映画な見せ方を考えていた分、そういう苛立ちは一切無かったよ。
観る人間を限定する作品だから無作為に薦める事はチョット難しいと思うけど自分は好き。観終わって何を得れるか?なんて言われると答えづらいけど、そういう小難しい話は無しにして一エンターテイメントとして楽しんでもらいたい作品。
というワケでこの先はネタバレ注意。
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- EPISODE-1
どの主人公も良かったけど主人公で言うなら一番はやっぱりマーヴ(ミッキー・ローク)だね。まさにアメコミが産んだ無敵のスーパーダークヒーローって感じ。ライバルのケビン(イライジャ・ウッド)も不気味にカッコ良い。あのメガネだけ光る表情の作り方見て平野耕太を想像したのは自分だけじゃないはず。
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- EPISODE-2
良い意味でマッタリしてたフェミニストなお話。女のコ盛り沢山で凄かったけど、あえて挙げるならウェイトレス(ブリタニー・マーフィー)とミホ(デヴォン青木)だね。窓際で上目遣いなウェイトレスに普通に萌えました。あのアングルはエロいだろ!そしてミホの無敵兵器っぷりに萌えた。けど矢文を前に付けるはどうかと思うぞミホ。
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- EPISODE-3
もしかしたらこのナンシー(ジェシカ・アルバ)を観るだけでもチケット買う価値はあったのかもね。ハーティガンとジュニアが勧善懲悪し過ぎていた分、観易さだけで言えば3ストーリーの中で一番良かっった…のかな?
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- 総評
しかしまぁ、首を飛ばしたり、体吹っ飛ばしたり切り刻んだり、急所もぎ取ったり、人肉食べたりとこのご時世よく上映できたなと思う。
でもここで気づいて欲しいのが、グロい殺戮シーンに味わうのは絶対に悪役側だけだって事。主人公やヒロインは殴られたり撃たれたりはするけどグロい暴力カットは一切無いのよ。途中、マーヴが『相手が殺し屋なら痛めつけても心が痛まない』っていうようなセリフがあったけど、その通りなのかもね。北斗の拳で悪党がケンシロウに『ひでぶ』な殴られ方されて死んでいくのと同じ感覚ではないかと。
というわけで評価は★★★★★★☆