イエテンの平家生活

アニメみたりゲームしたりしながらガンプラ作ってみたり。好きな事を粛々と。

犬神家の一族

犬神家の一族 オリジナルサウンドトラック観て来ました犬神家の一族
初めて観たのは中井貴一のTV版かな?過去何度か地上波で観てきた映画なので話もまるっと全て覚えているんだけど、何度見ても読んでも面白い作品という価値観の元、名作名高い76年版とほぼ同じキャスティングで新たにリメイクされた市川崑版「犬神家の一族」は一体どんなものか。色々楽しみに鑑賞。

どーでもいいが佐清グッズとか売店取扱中なあたり今時ですね(笑


以下ネタバレ注意。


結果、キャスティングが違うだけでほとんど同じ内容でした。リメイクと言うと猿の惑星やらZガンダムやらEDが違うパターンを想像するんだけど、これは違います。完全に同じ脚本、同じ演出でした。でもそれでもやっぱり面白いと思える作品に仕上がっているのは物語そのものが見飽きない作品だからだろうか。
閉鎖された空間で起きる血みどろとした血縁内の醜くくもせつない愛憎劇がこの映画の魅力でもあるのですが、自分はこの戦後まもない昭和を舞台にした話に歴史の教科書だけではわからない背景描写が細かく写される、妥協を許さないいき届いた演出・作りが非常にリアルでとっても好き。まぁ途中出てきた大型ボートとかツッコミいれたい部分もあるけどね(笑
映画そのものもどことなく昭和を漂わせる作り方(カメラ角度やテロップ等)をしててあのドンヨリとした昔ならではの邦画魅力が出ていた。今ではCG当たり前の世の中ですが、たまにはこういう原点回帰な映画も良いのではないかなと思ってみたり。

出演者も実力派揃いで凄かった。特に富司純子波紋法をマスターしているのかと思うぐらい若々しかったよ。後から知ったんだけど佐清役の尾上菊之助とは実の親子だったのね。それ知っていたらまた見方変わっていたんだろうな。
76年に出演した草笛光子も別の役で出演していたりと前作との細かいコラボもあったりして76年ver.と続けて見比べて見るのも面白いかも?
あと何気にはる役の深田恭子が可愛かった。このメンツ相手だと一線下がってしまうけどこれはこれで美味しいと思える(笑)そして松嶋菜々子はこの映画のヒロインにしてはちょっと長身過ぎるかと(金田一とほとんど変わらない背丈の珠世って…!?)


余談ですが映画観終わった後、友達にツッコまれて気付いたんだけど、仲代達矢ってもう既にお亡くなりになっている方だと思ってました(失礼)超ゴメンナサイ。