イエテンの平家生活

アニメみたりゲームしたりしながらガンプラ作ってみたり。好きな事を粛々と。

ぼくらの旗

映画「20世紀少年」オリジナル・サウンドトラック Vol.3友達と「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」を観て来ました。
原作FAN視線での映画鑑賞、率直な感想としては結構満足の出来でした。2時間半以上の長編映画には珍しく途中のダラケさもない臨場感と緊迫感。ひとつも見せ場でもあるライブシーンも迫力ありました。



この後はネタバレ要素あるのでまだ観てない人はスルーの方向で。







最終章は『ともだち暦』からのスタートって事もあり、原作であれだけ長かった話…まとまるのか?と不安視ししておりましたが結構キレイにまとめてくれたそんな気がします。
原作の物語の出来事を前後変えたり入替えたりて映画用に再編集した…といった感じ。第二部でフクベエについて全く触れずにきたから全部最終章でやるのかよ?って思ったけど何とかおさめてくれました。
つーかフクベエが小学校時代に既に死んでいた(同窓会で現れたのはカツマタ君)という新シナリオにはかなり驚かされたけど、確かにこの映画用の新シナリオの方が原作のシナリオよりスムーズに話に溶け込んでいるそんな気もしました。
最終章スタート時、ヨシツネ=ともだち説が出た瞬間『おぃおぃ?新シナリオやっちゃったよ?』ってかなりイヤーな予感したけど、さすがにそれは無かったようで安心しましたよ(汗)
第一部に登場して第二部で一切触れなかったケロヨンやヤン坊マー坊、敷島教授についてもしっかり描かれていたし、投げっぱなしな部分も上手く消化できていて全3部通して観てきた人間も納得の内容で良かったと思います。原作と映画オリジナルを見比べると色々反応も感想も変わると思いますが、あくまでこれは『映画版』として割り切って観れば十二分に面白い作品と思います。


ただ幾つか細かい点を挙げさせてもらうなら…

  • 蝶野刑事の逮捕シーン
    • これ…いる?伝説の刑事の父親のようになるという意思から犯人(山崎)を殺すのではなく身柄確保という画はいいんだけどたったアレだけだと中途半端な気が。だったら無くても良かったんじゃないか?という気にも。

まぁソレが無いと蝶野が東京に戻ってくる理由が無くなるしわからないでもないんだけど、だったらまだカンナ絡みにしておいた方が…(カンナとの絡みは結局ゼロ)

  • キリコとカンナの再会
    • 蝶野とカンナが無かった時点でやっぱりこれも無し。
  • 響子の存在意義
    • 第二部の新シナリオでカンナと一緒にともだちランドに行ってしまったおかげでギャラリー状態になってしま殆ど出番無かったけど、やっぱり第三部でもこれといって出番無し…ただ可愛くコンビーフ食ってるだけでした。まぁ彼女は原作でも後半殆ど出番無かったし仕方ないんだけど…勿体無い…。ライブ会場にエロイムエッサイムズ出したんだし、ダミヤン吉田もケンジにギターを渡すシーンあったんだし、響子だってでばれるシーンあるはずなんだけどね。
  • 万丈目の最期
    • 『世のため人のためになったかな…』意味的には同じなんだしやっぱりこの台詞で締めてほしかった。

あと最期の最期にひとつだけ。
この映画…原作知らない人間が観てもちゃんと納得のいったEDなのかどうかが気になります。『カツマタ君…誰?』って事になっていないのかだけが心配です(映画の中だけだと本当少ししか名前が出ていないので)