イエテンの平家生活

アニメみたりゲームしたりしながらガンプラ作ってみたり。好きな事を粛々と。

極道の花嫁レビュー

先月購入した「極道の花嫁」やっと全キャラクリアです。
人によってプレイスタイルは違うからよくわからないのだけど、自分の場合こういったフルボイスのサウンドノベルはセリフスキップしない主義なので1キャラ分のシナリオ見るのに17時間ほどかかってしまいました。でもまぁ恋姫と違ってヒロイン以外の男キャラも全キャラフルボイスだったのでそれこそ『アニメ』を観ている感覚で楽しめたから全然飽きませんでしたよ。


というわけで感想なんだけど…



  • 極道版サクラ大戦
    • 物語は主人公とそれを慕う複数の女の子とのドタバタ共同生活の中、次々起こるハプニング&バトル…ひらたく言うなら『極道版セキレイ』いや『極道版サクラ大戦』でしょうかね?シリアスかギャグかの二択でいえばギャグ。そして一番のテーマでもある『極道』要素も『義理』『仁義』といった『組を守る』『シマ(街)を守る』という描写が多く、こち亀みたいな人情味ある下町ヤクザならではの温かさ感じる『極道』でした。Vシネマのような血みどろ抗争描写は殆ど無いからそっちに期待すると厳しいかも。
  • 極道バトル?
    • 新興勢力として主人公と敵対する『チャイナマフィア』『ロシアンマフィア』等が登場してきてバトル要素は多め。ただ上記にも書いたとおり血みどろ描写はなく、主人公やヒロインたちは『怒髪天衝』という特殊能力をもっていたり、敵側も『ピエロヤクザ』とか『猛獣使いヤクザ』とか出てきたりしたりのいまどきな異種能力バトルがメイン。賛否両論はあるけれど少年マンガ的展開の方が後味悪くないので個人的にはアリでした。
  • ゲーム性?
    • こういうサウンドノベル的なゲームをどう感想していいかわからないので、?い摘んで説明すると本編中、選択肢は数回現れる程度で、中盤の選択1回でヒロインはほぼ確定。後半は決まった各ヒロインごとのルートに突入…といった感じ。なのでバッドエンドもハーレムエンドもなし。5人のヒロインのうち必ず誰かしらと結ばれる展開。
  • Hシーン
    • 各キャラ2シーンづつ用意されているけど全て純愛エロのみ。敵に拘束されて凌辱とかそういうのは一切無し。そういう意味では恋姫と同じで安心ですが、逆に言うと純愛シーンを無理矢理Hシーンにしなくてもいいだろ?とか思ってしまうのは自分がおかしいのかな?リトバスや恋姫と同様にPSP版出してもすぐに移植できる内容だと思う。
  • 総評
    • ドジっこばかりの押しかけ女房的ヒロインにやんやか振り回される主人公、そしてときより現れるシリアス展開、そしてバトル。フツーに面白かったと思う。サブキャラもみんな個性あってイイ感じだったし(やっぱりボイスがあるとサブキャラの重みも全然違う)ただ上記の書いたとおり誰かしら結ばれるグッドED…ということは他の4人が花嫁として諦める素振りが強くなってしまうので、主人公を取り合うドタバタコメディが好きな自分としては『ノーマルエンド』という意味でのハーレムエンドが欲しかった気も。
    • あとじゃっかんテキストがわかりづらい部分が多くみれた。仲間がさらわれて単身乗り込んだ時とかカジノバトルでのシーンとか。せめてもう少しイラストを動かしたり文字だけでなく絵で伝えるようにしてくれれば良かったかなと。


続いてヒロイン別の感想(ルート感想含)ネタバレ豊富なので注意!!!

  • ◆羽二重朝緋
    • メインヒロイン。タイプでいうとまんまサクラ大戦の『真宮寺さくら』彼女に用意されたシナリオもロシアンマフィア抗争(VSアナスタシア)、悠一(主人公)の覚醒といった展開があって多分メインシナリオって呼ばれるルートはこれなんだと思う。
  • ◆極堂院朱鷺子
    • 主人公の義姉。偶然にも武装錬金斗貴子さんと同じ呼び名(笑)シナリオは朝緋ルートとほとんど一緒で一部、朱鷺子用に変えてある。極度のブラコンで若干ヤンデレな部分を感じて期待はしたのだけど、実際そこまで非道くはなかった。
  • フランチェスカカルディナーレ
    • もう一人のメインヒロイン。クールな女性と思いきや意外に不器用な天然キャラ。声や仕草も可愛くてイイ意味で裏切られた(笑)シナリオは、分家(イタリアンマフィア、蘇芳院組)の反乱で朝緋ルートとは全然異なるルート。ルキアーノの想い等、裏切りの理由もわかって一番『理』にかなったストーリーでした。ただこの場合、アナスタシアは影のみで戦わないので次回に続く!といった展開で正確には完結はしていないんだろうけど。
  • ◆蘇芳院更紗
    • いもうと型知的スケバンキャラ。中の人が恋姫と同じという事もあって『頭のいい孫尚香』ってイメージ。シナリオはフランチェスカと同ルート。朱鷺子同様、一部更紗用に変えられているけどルキアーノとの絡みも無いしアナスタシアとも決着は無しで不完全燃焼気味。クリア後も主人公への呼び方が一切変わらないのも何かもったいない。でもキャラとしてはかなりイイ感じ。猫かぶりな妹ってだけあって途中スケバン口調になったりするギャップがかなり面白い。
  • アメリア・カメリア
    • 陽気なアメリカン娘。存在がとことんギャグだからシリアス路線は難しいと思ったけどシナリオもマジでギャグだった。シナリオは朝緋ルートでもフランルートでもなく、アメリア独自のルート。ただし全面ギャグ。かなりのパロディギャグ。


そんなワケでシナリオは大きくわけて3つ。杏(アナスタシア)とのバトルメインの朝緋、朱鷺子ルート。ルキアーノ、竜二とのバトルメインのフラン、更紗ルート。そしてパロディ満載ギャグルートなアメリアルート。このアメリアルートが何というかかなり凄い。
主人公の父親『ジョンソン』という名前、もじゃもじゃ頭、葉巻、マッチョ体型にチビTと元ネタはコブラかなと思ったけど…

マジでコブラだった…!!
父親ジョンソンは元・宇宙海賊。主人公たちは亀号にのって月面基地へ乗り込んで地球侵略を企むクリスタル少年を倒しに…!って、これがオマケシナリオではなくアメリアルートとして丸々一本パロディギャグシナリオを当ててきやがった…!(メインシナリオのせいか結構長い)
もともとコブラファンな自分としては面白過ぎて全然アリでOKなんだけどさ…でも本当に良かったのかなこれ?仮にアメリア目当てでゲーム買った人はこのシナリオをメインと呼ばないといけないワケだよね…?それはちょっと厳しくないかな?